ゲーム翻訳の質と文字単価の関係

スマートフォンの登場により、これまでの家庭用ゲーム機より、ゲームの開発は少人数でおこなえるようになりました。
また、家庭用ゲーム機においてもインディータイトルが注目されるようになり、少人数でゲームが作られることは多くなっています。
こうして少人数で制作されたタイトルも、大手メーカーが開発したタイトルのように、海外で発売されることは少なくありません。
しかし、日本のタイトルをローカライズして海外で発売することは、簡単なことではありません。
特に問題となってくるのが、ゲーム内で使われる日本語です。
海外で発売するためには、ゲーム内で使われている日本語を、全て現地の言葉に翻訳しなければいけません。
少人数で開発しているメーカーには、ゲーム翻訳は負担になるのです。
そこで利用されるのが、ゲーム翻訳を専門とする会社です。
ゲーム翻訳の会社では、文字単価に応じて料金を受け取り、ゲーム内の日本語を全て翻訳してくれます。
しかし、ゲーム翻訳会社がおこなう翻訳の質は、各社によりバラツキがあります。
翻訳の質が悪いために、ゲームそのものの評価も下がってしまうので、ゲーム翻訳会社の選び方は重要です。
質を見極める一つの方法が、文字単価との関係性です。
一文字あたりの単価が高いほど翻訳の質は高くなり、反対に安いほど質は低くなる傾向があります。
海外でも売れるタイトルにローカライズをするなら、ゲーム翻訳は料金ではなく、品質で選ばなければいけません。

ゲーム翻訳会社の業務内容と平均年収

ゲーム翻訳者の収入は、募集が正社員で300万から800万程度で、アルバイトでも時給千円を軽く超えます。
もともとゲーム業界は過酷で人数が少ないものですが、さらにマイナーな翻訳となるとその度合いは強まります、だからこそ高収入が狙えるともいえます。
ゲーム翻訳者の仕事は、キャラクターの名前や会話、アイテムなどから始まり、ヘルプやシステム上の文言なども訳さなければなりません。文字が入る枠は定まっているので、それに収まる文字数にも気を使う必要があります。
ムービーなどの映像は基本関係ありませんが、音声の翻訳はその仕事に含まれます。会話は英語で、字幕を読んでくれといわれるのでは翻訳のありがたみは半減です。

片っ端から訳すのではなく、いったん全部書き出し、整合性が取れるように訳す必要があるのは本などの場合と同じです。
ですが、ゲームのデータは本の内容と違って重層的で多岐にわたるため、全体を把握して整合性を取っていくのは相当大変な作業になります。
語学力だけではなく、ゲームの知識と、ある程度のプログラムの知識も求められるため、なり手が限られ、高収入で厳しい仕事にならざるを得ないのです。
それでも、硬直しつつある国内ゲーム市場を活性化させるのには外国ゲームの刺激が不可欠ですし、縮小する国内需要だけでは利益が上げられない企業が外国相手に商売をするときにも翻訳者は必要です。
ゲーム翻訳専門の会社なども存在していることから、大変ではあっても得るものの大きな業界であることは確かでしょう。

ゲーム翻訳のトライアルで押さえておきたい3つのポイント

ゲーム翻訳のトライアルを受けるなら、必ず押さえておきたいポイントが3つあります。
1つめは、外国語を日本語に翻訳する力です。
翻訳力が低いと、単純に質の高い翻訳をすることができません。
また、ゲーム翻訳というジャンルですから、ゲームに関する高い知識が必要になります。
トライアルを受ける前には、翻訳力とゲームの知識を高めておきましょう。
両方をしっかりと高めておけば、質の高いゲーム翻訳ができるようになります。
2つめのポイントは、漢字を多用して翻訳をしないことです。
難しい漢字を多用してしまうと、間違った漢字の使い方をしてしまうことがあります。
漢字の使い方を間違えると、無駄な減点材料を増やすことになるのです。
また、漢字を間違ってしまうことの他に、一般的な使い方ではない漢字を使うと、かえって読みににくくもなります。
翻訳した文章を読む人のことを考えるためにも、漢字を多用することはやめましょう。
3つめのポイントは、表記ルールを守ることです。
英数字は半角で入力するなど、ゲーム翻訳には決められたルールがあります。
ルールを破ってしまうと、それだけで落とされることもあるので、必ず守らなければいけません。
また、ゲーム翻訳のトライアルによっては、表記ルールが書かれていないこともあります。
書かれていないのは、ゲーム翻訳をするなら当たり前すぎるからです。
表記ルールは基本的なことなので、あらかじめ自分で調べて、覚えておきましょう。